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なりたい自分

「なりたい自分」になるとき、人はいくつかの手段を知っている。ファッションを変える、髪形を変える、メイクを変える、体型を変える、あるいは住む場所を変えるのもいいかもしれない。きっとほとんどの人が経験したことがあるだろうし、はてに自分の正解を見つけた人も、まだまだ迷い中の人もいるだろう。
これらは要するに「目に見える変化」だ。誰の目にも明らかな変化が訪れているという実感が、自分に自信をくれる。
では、「目に見えない変化」はどうだろう。内臓脂肪を減らす?心を変える?なるほどそれらが求められる日も来るかもしれない。しかし、この二つがどれだけ大変なことかわたしたちはよく知っている。「目に見えない変化」によって「なりたい自分」を目指すとき、いちばん手軽で確実な手段は香りをまとうことではないだろうか。
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香水を初めてまとった15歳の日のことを思い出す。期待と気恥ずかしさ。わずかな背徳感。おそるおそるひと吹きした瞬間、なんだか大人の階段をひとつ上った気がした。香料や調香のことはわからない。けれどたしかにさっきまでの自分とは違う自分がいる。今すぐ外に出て誰かに会いたい、内気だったわたしがそんなことさえ思った。たったひと吹きの霧に包まれただけで、わたしたちは「なりたい自分」に変身することができる。
ただ、同時に、不安もある。つけすぎてはいないだろうか。ちゃんと香っているだろうか。
この香りは自分に合っているだろうか。もしかしたら、つけないほうがいいのだろうか。
こういった不安は香水に触れはじめた人だけが感じるわけではなく、香水を長く愛している人でも立ち止まって考える時があると思う。たしかに幾つかのルールのようなものはあるけれど、きっとそれが当てはまらない人だっているはずだ。なにより、自分に合った香りを見つけるって実はとても難しいことだと思う。
ひとつヒントがあるとすれば、それは対話かもしれない。経験をふりかえっても、香りを心から愛する店員さんから接客を受けたときや、仲の良い友達とああでもないこうでもないと言いながら香水を探しているときにこそ素晴らしい出会いがあるような気がする。
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人とのつながりでわたしたちはかたちづくられている。 香りも、あなたをかたちづくるものの一つにできないだろうか。そういう思いから、Bespoke Scent Societyはあなたにとっていま必要な香りを届けたい。「bespoke」には何かを求めて語る、調整するという意味がある。仕事で背筋を伸ばしたいとき、家でぐっすり眠りたいとき、大切な人と過ごすとき、傷ついたとき。それぞれにふさわしい香りが見つかったら、日常はもっと素敵になる。目に見えないものを届けるからこそ、目に見えないものにこだわってほしいからこそ、語る時間を大切にしたい。ここがそんな場所になればと願って、この文章を書いた。